先日、何気なくTVを見ていたら
NHKで
パラリンピックのテコンドー選手の
特集がされていました。
パラスポーツのテコンドーは
上肢に障害のある選手が多様な蹴り技を繰り出す、
『足のボクシング』と言われているそうです。
そのテコンドーで世界ランク5位の田中光哉選手。
番組内では彼が下半身を鍛えるために行った、
激しすぎるトレーニング風景が放送されていました。
その頑張っている姿にパワーをもらえたのは
もちろんなんですが
彼がトレーニングに対しての思いを
コメントしていた時に
「これってうちでしてるトレーニングと
一緒じゃないか!?」
ビビビッと⚡
くるものがあったんです。
それは
「障害のない健康な人達はみんな同じような体を
しているので、先人たちのトレーニングをデータ化して
行っているから効率よくトレーニングができる。
だけどケガをした人や、障害のある人は痛めたところも
みんなバラバラでまったく同じところを痛めているわけではない。
だから自分だけのトレーニングを見つけていかないといけないのが
大変。」と。
トレーニングをすること自体の大変さももちろんありますが
それ以前に
自分に合ったトレーニングを
「みつける」というのが大変なんだ、
というのです。
これって
僕が院で患者さんに指導しているトレーニングと
すごく共通しているな、と思ったんです。
というのも、
当院にこられる患者さんはみなさん
肩、腰、ひざなど
痛い、しびれる、違和感があるなど
体のどこかに不自由な部分、
ハンデのある部分をもって来院されます。
その痛い、しびれる、違和感があるなどの
しんどい部分に関しては
鍼治療やマッサージなどで対処します。
が、結局のところ
痛みを取り除くのはあくまでも
応急処置。
体自体をもっと強化しないかぎり
痛い、しんどい、という感覚をそのたびにとりあえず
一瞬消してるだけでは
その場しのぎにすぎません。
最終的にマッサージや鍼などをしても
3日ともたない体になってしまいます。
当院に来られる患者さんはそんな方がほとんどです。
湿布はもうかぶれるくらい貼った
マッサージも鍼もガンガンに強いのじゃないと効かない
痛み止めの薬ももう当たり前のように常用してる
こんな対処の仕方でいいわけないけど
どうしたらこの弱り切った状態から抜け出せるのか
わからない・・・
運動した方がいいのは分かってる。
じゃあみんなと同じように駅前のフィットネスやジムに
行く?
とりあえず近所をウォーキングしてみる?
どれも途中で逆に体調が悪くなって中断。
そんなみなさんが当院では運動されています。
当院では
肩こりで頭痛がひどい方、
慢性の腰痛でデスクワークがつらい方、
ひざが痛くてもテニスなどのスポーツを続けたい方、
産後骨盤が開いて体調不良がひどいママなど
体のどこかがしんどい方が
筋肉をつけて根本から体を立て直す
トレーニング型の整体を行っています。
そんな体にいろいろしんどい部分をもった
みなさんに運動を指導するのは一筋縄ではいきません。
スクワット一つにしても膝が痛い
腕を上にあげるにして肩が痛い
床に手をつくにも手首が痛い
肩こりがひどすぎてちょっと運動すると
すぐに頭痛がでる。
でも何もしなければ、なにも変わりません。
むしろ弱っていく一方です。
だからそんなみなさんには
トレーニングを工夫して
指導する必要があります。
痛みの出るギリギリ手前まで頑張って
少しずつ持久力をのばす
鍼やマッサージ、ストレッチをうまく混ぜながら
その日の状態に合わせて行う。
肩が上がらないならとりあえず
その部分は治療に専念して痛みのない下半身から
先にトレーニングしていく
などなど
一人ひとり、その日の体調に合わせて
臨機応変に工夫しながらちょっとずつ
体を強くしていきます。
今回この番組を見て
当院の患者さんたちはみなさん
パラスポーツの選手と同じだなと感じました。
体のどこにもさほど痛みもしびれもない人と
同じ運動やトレーニングはできるわけがありません。
自分に合ったトレーニングを見つける
自分の体の弱い部分を受け入れたうえで
できることを探す。
何かできることがあるんじゃないか?
あきらめない!!
その精神力が今の状態を打ち破って現状を変える。
ストレートに問題が解決できなくても
あきらめずに頑張っている
パラスポーツ選手と患者さんの姿に
改めてパワーをもらいました。
<予約優先>
☎072-669-8777
てるてる鍼灸接骨院